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誤解するべからず。北朝鮮は「反中国」だ

北朝鮮封じ込めの命中対策は誤りだ。 シリーズ!脱中国を図る北朝鮮①

北朝鮮は中国とは決してつながっていない

 しかし中国が、北朝鮮による一連の挑発を抑えることが出来ずにいると、アメリカのトランプ大統領は、中国を「誠意がない」と批判し、その矛先を中国の習近平主席に向けて、中国に対する経済的な制裁をちらつかせた上で、さらに中国が北朝鮮に対して、圧力をかけるように強行に申し入れを行っています。

 果たしてトランプ大統領は、本気で中国が北朝鮮を抑える事ができると信じているのでしょうか? それとも中国に対する当て付けのために、北朝鮮への制裁を強引に押し付けているのでしょうか? 

 もし本気で、アメリカが北朝鮮を抑えるために中国に期待し、その力を借りようと考えていたならば、それは全く以って、アメリカの迷妄だと言わざるを得ません。

 なぜならば北朝鮮は建国以来、中国を最も警戒し、そのくびきから逃れるために様々な努力を重ねて来たからです。

 特に金正恩体制になって以降、反中国の傾向は如実に現われています。

(『北朝鮮の終幕』より構成)

〈シリーズ!脱中国を図る北朝鮮②は2日後に配信します。〉

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田中 健之

たなか たけゆき

 昭和38(1963)年、福岡市出身。歴史家。日露善隣協会々長。拓殖大学日本文化研究所附属近現代研究センター客員研究員を経て、現在、岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員、ロシア科学アカデミー東洋学研究所客員研究員、モスクワ市立教育大学外国語学部日本語学科客員研究員。 昭和58(1983)年に中国反体制組織『中国の春』の設立に関与し、平成元(1989)年6月4日に生じた天安門事件を支援、亡命者を庇護すると共に、中国民主運動家をはじめチベット、南モンゴル、ウイグルの民族独立革命家と長期にわたって交流を重ねている。 平成3(1991)年、ソ連崩壊と共にモスクワに渡り、ロシア各界に独自の人脈を築く。 一方、幼少より玄洋社、黒龍会の思想と行動に興味を抱き、長年、孫文の中華革命史およびアジア独立革命史上における玄洋社、黒龍会の歴史的、思想的な研究に従事、それに基づく独自の視点で、近現代史、思想史を論じている。 玄洋社初代社長平岡浩太郎の曾孫に当たり、黒龍会の内田良平の血脈道統を継ぐ親族。 著書に『昭和維新』(学研プラス)、『靖国に祀られざる人々』(学研パブリッシング)、『横浜中華街』(中央公論新社)、『実は日本人が大好きなロシア人』(宝島社)その他、共著、編著、雑誌など多数。



 


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